治療患者様対談インタビュー

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患者さんにお話しをうかがいました!

「歯の詰め物・被せ物が銀色で、昔から気になっていた」
そうお話するAさんにどのように治療を進めたのか、また院長の菊岡先生の雰囲気などざっくばらんに伺いました。

Aさんからは、歯医者さんが苦手だった話/ラクな歯の型取りの話/歯ぎしりで歯が削れてしまう話を、菊岡先生からは、歯に軟らかい硬いがあるという話/金の詰め物の意外なメリットの話など、トリビアな話もイッパイです。

-どんなところを治したかったのですか?

銀の詰め物が多かったのが気になっていました。 奥歯はほとんど銀歯だったので、写真を撮る時や大きく口開けて笑う時は抵抗ありました。 むし歯も小さい頃から多かったし、歯磨きも嫌いでした。 銀歯と、むし歯の痛みや被せ物が取れたことなど色々あったので大工事をお願いしようと思いました。

―歯ぎしりについて教えてください。

自分で自覚はなかったのですが、言われてみれば朝起きたときに確かに歯ぎしりで削れた歯のカスみたいのが残っている感じがあって「あ、それだったんだ」と。 「ジャリジャリするな」という感じがありました。

―トータルの治療期間はどれくらいでしたか?

1年ちょっとかかりました。 銀歯をセラミックに入れ替えたり、気付いてなかった痛みのないむし歯の治療をしました。 先生が「ここ、むし歯だよ」と写真を見せてくれて細かく分かりやすく教えてくれました。 治療も痛くなく出来ました。

―素朴なギモンなんですが、(詰め物を)詰め替える時の痛みはどうでしたか?

麻酔の注射がチクっとするだけで、麻酔が効いているので治療の時に痛みはないです。 それよりも、以前は詰め物の型を取る時に口を大きく開けることが苦しかったのですが、今回はスキャナーを使って型取りしてくれたのでラクでした。 スキャナーでの型取りはすぐに終わるし、出来上がってきた被せ物は調整がほとんどなくて1回でハマったのでそれもすごく良かったです。

(従来のガムみたいな)歯の型取りだと時間を置かなきゃならないし、失敗したらもう1回やることも大変だったので。 また、型取りの時に材料が口に残る気持ち悪さもなく、いいなと思いました。 オエっともならないですし。 ※先生の手に持っているものが「口腔内スキャナー」です。

-歯の型を取る「口腔内スキャナー」があるんですね。歯の型取りがイヤという人は意外と多いと思います。話題を変えますが、どうしてひまわりデンタルクリニックさんにしたのですか?

雰囲気がすごく良かったからです。 先生の治療の説明は分かりやすく、時間かけてくれて、その上しっかりメリットデメリットを教えてくれます。 また、歯以外の世間話も聞いてくれ、優しいので安心感がありました。 一方、治療中は真剣でメリハリがあるように感じました。

―先生に聞きづらいことはなかったですか?

真摯にしっかりと納得がいくまで話してくれる感じはありました。 口の中の写真を撮ってくれ、自分が見えないところまで見せてくれ説明してくれるので、信頼感がありましたね。

「この治療をしなかったら、おばあちゃんになった時にこうなる可能性がある」と目先の事だけじゃなくて先のことまで含めてアドバイスしてくれます。 「そうならないようにしなきゃ」と思うよう、知識をちゃんと教えてくれます。 歯を長持ちさせられるようにしなきゃと思いました。

-仮歯から本歯までどれくらい時間がかかるのですか?

1~2週間くらいです。 仮歯でも普通に噛めますし、取れても緊急対応ですぐに付け直してくれます。

―心強いですね。通院頻度はどれくらいですか?

治療中は2週~1カ月に1回くらいでしたね。 治療後は3カ月に1回、メインテナンスで来ています。

-白い歯に変えてよかったことは?

セラミックの方が、ご飯がおいしく感じます。 あと、舌触りが全然違います。

―歯医者さんを何件も行ったということなのですが、治療の前どれだけ悩んだか?教えてください。

歯医者が終わることがなかった・・歯を治してもすぐにむし歯ができてしまって・・・歯医者が定まらなかったんですね。 5~6件くらい行きましたね。

―どうして歯医者さんが定まらなかったんですか?

先生が合わなかったんです。 あと、子供の頃は歯に対して関心がなかったし、大人になってからは説明がないまま治療ということもありました。 でもひまわりデンタルクリニックでは、鏡を見て「今日はココをやります」と説明して、終わった後も「今日はココやりました」という確認もあったので分かりやすかったです。 以前行っていたところはそういう説明がなく、腑に落ちないこともありました。 そんな状況だったので治療の途中で行かなることもありました。また、高校の時に行っていた歯医者さんでは「こんなんじゃ彼氏できない」と言われたこともあって不信感が募りったりしたこともありました。

(菊岡)先生に歯の大切さを教えてもらいました。 実は姉が歯科衛生士なんですが、私は歯に興味なくて・・・ここにきて初めて興味を持つことが出来ました。 治療の型取りは口をすごく開けるのでアゴは疲れますが、口を途中で「閉じてくださいね」など先生は気を遣ってくれます。 被せ物が突然取れて「いずれ治そう」と思っていたのですが、割れてきて半分欠けちゃって・・・。

―銀歯ですか?

銀歯で周りが白いやつ(ハイブリッド)です。 事情を話したらすぐ予約を入れてくれて、仮歯をすぐ作ってくれました。 歯科衛生士の姉が言うには(仮歯を作るのが)すごく上手みたいで「仮歯っぽくない。ちょっとの期間しか使わないのに細かいところまでやってくれて、ツヤとかもしっかり出してくれて。」と感心していました。

-治療する前と心境や仕事の変化はありますか?

口を開けて笑えるようになりました。 あと、歯をちゃんと磨くようになって、デンタルフロスもちゃんとやろうと思うようになりました。 歯磨きも10分くらいかけるようになりましたね、治療前はザっとでしたが。(笑) 「歯がキレイ」と言われることもあります。

-菊岡先生はどんな人ですか?

人の事をちゃんと考えてくれている人です。 ディズニーランドが好きだそうで、私がディズニーランドに行くときに乗りものの攻略法を教えてもらいました。(笑) 待合室に、お子さんが待っているとチョコチョコ出てきて「大丈夫?」とか話かけているのを見ました。

(ここから院長の菊岡先生が加わりました)

-Aさんの治療期間はどれくらいでしたか?

【菊岡】1年半くらいかかりましたね。

―自費治療は本人の希望ですか?素人は材質も金額も分からないので相談することすら憚られるのですが。

【菊岡】予算、歯ぎしりなどのその人の歯の状況、噛む強さ、食いしばり、歯の本数などを鑑みてご提案します。

―「残っている歯の本数」が関係あるんですか?

【菊岡】歯の本数が少なければ、歯に対する負荷が増えます。 例えば、1本抜いてブリッジにした場合、3本で負担していたところを2本で負担しなきゃなりません。 今まで以上に負担がかかるうえ、ブリッジにする歯の両脇の健康な歯を削らなきゃいけないんです。 歯の強度は削った時点で下がります。 強度は下がるし、負担は増えるし、噛み合わせが崩れれば一か所に力が集中するので壊れやすくなります。

―複合的に考える必要があるんですね。白い歯の素材である「セラミック」って何種類あるんですか?

【菊岡】当院で扱うものは何種類かありますが、基本的には同じ人には同じ品質の材料のものを使う・・・使う材質を一定にしておかないと判断基準がなくなります。 例えば、噛み合わせが強い人に弱いセラミックを入れると割れちゃいます。 「基準になる点」を作らないといけない・・・そこから僕の判断です。 「あなたはジルコニアのほうがいいですよ」とか、場合によっては「金属のほうがいいですよ」とか・・・それは本当に人それぞれです。 人の奥歯の硬さってまちまちで、治療してると歯が硬い人柔らかい人がいるんです。

―なるほど、そんなことがあるのですね。ちなみにお話する時は診察台でするのですか? Aさんが納得いくまで説明してくれたとのことでしたが。

【菊岡】診察台で話をします。 確かにいっぱい説明はしました。

―先ほど話に出た「金属」って具体的には何ですか?

【菊岡】保険で使用されるものは金銀パラジウム合金や銀合金、最近ですとチタンも使用されています。また、自費診療では金合金を使用したりもします。

-スキャナーで取った被せ物がぴったりフィットだったとのことなのですが。

【菊岡】ありがとうございます、以前と比較して今はスキャナーの精度がよくなりました。 でもスキャナーは口と歯の状態によってはできないこともあります。 例えば、歯並びがガタガタすぎるとスキャナーの読み込みの限界があって難しい。 また、スキャンする歯の本数が多くなると細かいズレがどんどん広がってしまうので向いてないなど。

―使い分けるんですね!スキャナーも万能じゃないんですね。

【菊岡】従来からある型取りのいいところ、スキャナーのいいところ、あります。

―仮歯が仮歯じゃないくらいキレイだとのことだったのですが・・・衛生士のお姉さんに「これ仮歯?」って言われたそうです。

【菊岡】それは僕の趣味です。(笑) 基本的に治療に関しては全部妥協したくないんです。 仮歯だからといって適当に作っていると、患者さんって最終的に入る歯のイメージが沸かないじゃないですか? 最終的な形に近いものにしておけば患者さんも噛み心地や見た目がどの様になるかが分かります。

-金額面で心配です。勧められたもの、例えば「この金額は出せない」とか伝えていいのですか?

【菊岡】全然いいです、むしろ金額を伝えてほしいです。 例えば、前歯と奥歯の両方の治療が必要な場合、前歯は目立つので自費のいいやつにして奥歯は少し安めなものにしましょうなど選べます。 予算を言ってもらったほうが提案はしやすいですね。 上手く組み合わせて、且つその中で一番いい状態に持っていけるものを使います。

-それを聞いて安心しました。Aさんは「歯が削れてた」とのことでしたが、歯ぎしりで歯が削れるってあるんですか???

【菊岡】ありますあります、レントゲンを見ても分かります。 皆さん気が付いていないことが多いですが、多くの方が歯ぎしりしている感じはあります。 歯ぎしりしているかどうか?が、一番わかりやすのは「犬歯」だと思うんです。 鏡で、自分の犬歯がとんがっているのか、スパッと切ったように平らになっているのかを見てください。 (歯を)ギリギリする方は、平らになっています。 それに合わせて他の歯もだいたい高さが揃って削れているので分かります。 山と谷がはっきりした歯の方って少ないですね。 それが一つの目安です。

―参考になります、先生からAさんにメッセージお願いします。

【菊岡】定期検診にしっかり来てもらいたいです。 今回の治療で、歯と歯磨きに対しての意識が変わったはずなので。

今回、Aさんは自費診療をメインに行いましたが保険との絡みでどうしても僕らは制約を受けてしまうので、保険診療はそういう意味では大変です。 世間一般では「その中でいいもの出来るんでしょう?」というイメージなんですけれど、保険で使える材料は限られています。 でも「保険だから」と手は抜きたくないので、その中で全力を尽くします。

-Aさんに質問です。何で今回インタビューを受けてくださったんですか??

しっかりと治療してくださったので恩返しです。

【菊岡】ありがとうございます。 Aさんには今のお口と歯の状態を理解していただいた上で、日々の歯ブラシを頑張ってもらい、歯医者さんを上手に利用して今の状態を維持していってもらいたいです。

-保険の銀歯は、知らないうちにその下がむし歯になっていることが多いと聞いたのですが。

【菊岡】銀歯で使うセメントは、経年劣化で徐々に崩れて取れたりするので徐々になくなっていきます。 セメントが無くなった部分に隙間ができるので、そこに細菌が入り込んだり、汚れが溜まったりして、結果としてむし歯ができます。 これが保険の銀歯の下にむし歯ができやすい理由です。 自費治療で行うセラミックで使うセメントは、保険のものと違って壊れにくく溶けにくい物なのでむし歯にはなりにくいです。 セラミックは、ピタッと着く上に質のいいセメントを使えます。

唯一ゴールドは、嚙んだ力でどんどん変形していってくれる。 セメントが流れていってもその隙間がどんどん埋まっていく、柔らかいから。 金を外すと歯ってキレイなんですよ。 金はむし歯になっていることがほとんどないですけど、銀歯は外すとだいたいむし歯になっています。

―ちなみに、どんな治療をしたのですか?

【菊岡】詰め物を全部セラミックにしました。 メタルインレー(銀の詰め物)を取ってセラミッククラウンにして、全部で8本くらい・・・劇的に変わりましたね。 色々な提案が出来ると思うので、詰め物被せ物のことだけでなく悩んでいること、気になる事、心配な事、お話ししてください。

インタビュー後記

どんな歯医者さんに行ってもしっくりこない、相性が合わないと感じる方は多いと感じます。 相性がよく、信頼できる歯医者さんに出会えることは、何にも代えがたい財産だと思います。 Aさんはそんな歯医者さんに出会えたのだなあ、と感じました。

また、菊岡先生の話は「たとえ話」がよく出てきます。 素人に分からない話を分かりやすく噛み砕いた上で、たとえ話もするので「腑に落ちる」説明が聞ける、また、分からないことを聞いても怒らない先生だろうなと感じました。

インタビュー:2022/6/1