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お薬手帳💊

2024.03.09

こんにちは
駒込の歯医者 ひまわりデンタルクリニック 歯科医師の方倉です。

歯科医院に行ったとき

「お薬手帳はお持ちですか?」

と聞かれたことありませんか?
当院でも確認をさせて頂いています。

なぜこのようなことをお聞きしているかというと、
歯科治療は患者様の持病・治療薬に影響を受けることがあるので、安全に治療を行うためにはできるだけ正確な情報が必要だからです。
歯科医院では麻酔薬や抗生物質、鎮痛剤などの薬物を使用するため、予めお薬手帳を提出していただけますと適切な薬の選択や処方が行えるので、アレルギーや副作用を予防することができます。

例えば、【血をサラサラにするお薬】
抗凝固薬(ワーファリンなど) と 抗血小板薬(バイアスピリンなど) の2種類あり、疾患によって使い分けています。どちらも血を固まりにくくする作用があるため、抜歯などの処置後は出血が止まりにくくなります。外科的な治療を行う場合は注意が必要となりますので、必ず事前にお知らせください。

あとは【骨粗鬆症のお薬】
ビスホスホネート系製剤(BP製剤) や 抗RANKLモノクローナル抗体製剤(デノスマブ) といった薬を一定期間以上服用している方は、抜歯やインプラントなど顎の骨に刺激が加わるような処置を行うと、顎骨壊死や炎症がひどくなるといった副作用が報告されています。
歯科医師が主治医と相談の上、休薬あるいは代わりのお薬を処方してもらってから歯科治療を行うかなどを決定しますので、自己判断で休薬・中断しないようにしてください。


この他にも、痙攣発作を抑えるための抗てんかん薬(フェニトイン) や 血圧を下げるカルシウム拮抗薬(ニフェジピンなど) といった薬は、副作用で歯肉増殖を招くことがあるため、歯茎が腫れやすい傾向があります。特にカルシウム拮抗薬は、降圧薬の第一選択薬の中で一番処方数の多い薬です。

意外にも、自分がどんな薬を飲んでるいるのかわかってらっしゃらない方もいます。
今一度ご自身が何の薬を飲んでるか確認していただき、もしお薬の変更があった場合は歯科医院にもご報告をお願いします。